この記事は2年以上前に書かれたものです。
情報が古い可能性が非常に高いです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

最下位は埼玉の8.4人/台だそうです。ちなみに2年連続です。

2014年9月25日に「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(文部科学省 / 総務省 統計局)が公表されたので眺めてみました。

この調査は全国公立学校(小学校・中学校・高等学校・中等教育学校及び特別支援学校)を対象とし、調査基準日は2014年3月1日となっています。

小学生の子を持つ親として興味深い調査です。私が小学生の頃は、学校にパソコンなんてなかったなぁ。

教育用コンピュータ設置状況を見てみる

教育用コンピュータとは「普通教室又は特別教室等において児童生徒が1人1台あるいは数人に1台で使用するために配備された可動式コンピュータ」とのこと。

都道府県別

都道府県別のコンピュータ1台あたりの児童生徒数は以下の通りです。

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(文部科学省)より

意外に東京・神奈川・千葉あたりは下から数え方が早いんですね。東京にある教育用コンピュータが123,841台(2,177校)に対して、佐賀は22,151台(310校)と桁が違いますが。

それにしても佐賀県は昨年の調査で13位(5.5人/台)だったので大躍進です。それに比べる埼玉はほぼ伸びもなく2年連続最下位。コンピュータだけが教育ではないのでしょうが、頑張れ埼玉。

ここ数年では愛知と埼玉がビリレースを繰り広げていますが、2007年の調査(ネットから確認できる一番古い調査)では神奈川が10.4人/台で最下位でした。

市区町村別

都道府県別だと単位が大きいので、市区町村(設置者)別の調査も見てみました。

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(総務省 統計局)の都道府県別ファイルを連結して、教育用コンピュータ1台あたりの児童生徒数で並び替えると…トップ30とワースト30は以下の通りとなりました。比較的小規模な市区町村が上位を占めています。

トップは福島県川内村の0.41人/台、ワーストは静岡県吉田町の24.51人/台です。それぞれの市区町村に事情があるのでしょうが…これはもう別の国じゃないかってくらい開きがありますね。

教育用コンピュータ1台あたりの児童生徒数 トップ30

順位 都道府県 市区町村 学校数(校) 教育用
コンピュータ
総台数
(台)
教 育 用
コンピュータ
1台 当たりの児童
生徒数
(人/台)
1 福島県 川内村 2 97 0.41
2 福島県 檜枝岐村 2 112 0.51
3 福島県 葛尾村 2 37 0.51
4 熊本県 五木村 2 104 0.55
5 和歌山県 北山村 2 33 0.70
6 北海道 遠別町 2 268 0.71
7 熊本県 山江村 3 489 0.75
8 奈良県 上北山村 2 33 0.79
9 北海道 初山別村 3 109 0.81
10 奈良県 黒滝村 2 32 0.81
11 福島県 新地町 4 881 0.82
12 福島県 浪江町 2 69 0.87
13 福島県 富岡町 4 69 0.90
14 東京都 利島村 2 28 0.93
15 山梨県 小菅村 2 43 0.93
16 福島県 飯舘村 4 334 0.95
17 鳥取県 日南町 2 290 0.95
18 東京都 御蔵島村 2 25 0.96
19 奈良県 川上村 2 44 0.98
20 山梨県 丹波山村 2 19 1.00
21 沖縄県 渡名喜村 2 23 1.04
22 福島県 三島町 2 85 1.05
23 沖縄県 竹富町 19 333 1.06
24 愛媛県 篠山小中学校組合 2 31 1.06
25 青森県 風間浦村 4 129 1.10
26 沖縄県 座間味村 6 77 1.10
27 鹿児島県 十島村 14 64 1.11
28 沖縄県 東村 6 135 1.15
29 群馬県 神流町 2 51 1.16
30 青森県 八戸市
階上町田代
小学校中学校組合
2 17 1.18

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(総務省 統計局)より

教育用コンピュータ1台あたりの児童生徒数 ワースト30

順位 都道府県 市区町村 学校数(校) 教育用
コンピュータ
総台数
(台)
教 育 用
コンピュータ
1台 当たりの児童
生徒数
(人/台)
30 東京都 立川市 29 885 14.06
29 埼玉県 川越市 56 1,927 14.11
28 埼玉県 朝霞市 15 744 14.12
27 兵庫県 伊丹市 28 1,257 14.15
26 愛知県 刈谷市 21 909 14.28
25 千葉県 流山市 23 904 14.28
24 愛知県 安城市 29 1,213 14.44
23 香川県 多度津町 5 125 14.50
22 三重県 鈴鹿市 40 1,245 14.66
21 福岡県 春日市 18 758 14.77
20 三重県 朝日町 2 83 14.82
19 三重県 名張市 22 428 14.82
18 広島県 福山市 115 2,542 14.99
17 沖縄県 南風原町 6 270 15.13
16 神奈川県 藤沢市 55 2,165 15.45
15 宮城県 名取市 16 446 15.47
14 大阪府 貝塚市 16 569 15.51
13 和歌山県 岩出市 8 337 15.54
12 福岡県 粕屋町 6 265 15.64
11 山梨県 河口湖南中学校組合 1 40 15.73
10 埼玉県 伊奈町 7 276 16.82
9 福岡県 志免町 6 247 17.14
8 兵庫県 高砂市 16 466 17.19
7 埼玉県 桶川市 11 342 17.40
6 東京都 国分寺市 15 404 18.50
5 茨城県 ひたちなか市 29 761 18.71
4 奈良県 香芝市 14 417 19.59
3 奈良県 三郷町 3 90 19.92
2 香川県 善通寺市 10 115 21.60
1 静岡県 吉田町 4 110 24.51

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(総務省 統計局)より

ちなみに教育用コンピュータの”台数”で並び替えると、以下の通りとなります。

教育用コンピュータの台数 トップ10

順位 都道府県 市区町村 学校数(校) 教育用
コンピュータ
総台数
(台)
教 育 用
コンピュータ
1台 当たりの児童
生徒数
(人/台)
1 神奈川県 横浜市 512 38,482 7.18
2 大阪府 大阪府 169 31,130 4.11
3 大阪府 大阪市 463 31,048 6.02
4 東京都 東京都 254 30,206 5.10
5 兵庫県 兵庫県 164 23,404 4.25
6 北海道 北海道 268 23,137 4.42
7 埼玉県 埼玉県 178 21,926 5.78
8 神奈川県 神奈川県 173 21,722 6.09
9 北海道 札幌市 315 19,967 7.15
10 愛知県 愛知県 176 19,697 6.61

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(総務省 統計局)より

教育用コンピュータの台数 ワースト10

順位 都道府県 市区町村 学校数(校) 教育用
コンピュータ
総台数
(台)
教 育 用
コンピュータ
1台 当たりの児童
生徒数
(人/台)
10 長野県 小海町 1 22 9.68
9 山梨県 丹波山村 2 19 1.00
8 沖縄県 粟国村 2 18 3.17
7 青森県 八戸市階上町田代小学校中学校組合 2 17 1.18
6 東京都 青ヶ島村 2 16 1.31
5 長野県 平谷村 1 12 1.75
4 長野県 売木村 2 12 3.75
3 長野県 北相木村 1 9 4.78
2 新潟県 粟島浦村 2 8 2.13
1 奈良県 野迫川村 2 7 2.86

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(総務省 統計局)より

そもそもの目標値は?

順位も気になりますが、そもそも何人/台設置するのが目標なのでしょう。目標に達していればやりたい教育ができる環境があるわけで、順位はさほど大きな問題ではなくなります。

そこで見つけたのが「第2期教育振興基本計画」。これは教育基本法に基づき政府が策定した教育に関する基本計画とのこと。2013年6月14日に閣議決定され、2013年度〜2017年度までの計画が記載されています。

これを見ると「教育用コンピュータ 1台あたりの児童生徒数3.6人…を目指す」とあります。1位の佐賀県(4.3人/台)ですら達成していないじゃん。

むむっ!と思いつつ「第1期教育振興基本計画」(2008年度〜2012年度)も見てみます。

これには「2012年度までに…教育用コンピュータ 1台あたりの児童生徒数3.6人…を目指す」とあります。未達のまま、また同じ目標を設定しています。これは私と同じダメ人間の匂いがします。

この3.6人/台と言うのは「コンピュータ教室40台、各普通教室1台、特別教室6台、設置場所を限定しない可動式コンピュータ40台」を整備することを目標として、算出されているようです。

ここまで達していない、ここから大きく乖離した学校がほとんどと言うことですね。

コンピュータ教育もしくはコンピュータを使った教育には、インターネット環境や教員の指導力も必要。コンピュータだけあれば良いと言うわけでもなく、限られた教育予算の中でのやりくりが大変など理由はあるのかもしれませんが…もうちょっと頑張って欲しいなぁ。

ちなみに「平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(文部科学省 / 総務省 統計局)では、インターネット環境や先生の教育などの実態調査も行われています。興味のある方はどうぞ。

教育用コンピュータのOS別台数を見てみる

さて、気を取り直してOSです。

平成25年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(総務省 統計局)によると…

Windowsの一人勝ちなのは良いとして…サポート終了日が2014年4月9日のWindows XPが3月1日時点で5台に1台近く残っていますが大丈夫なんでしょうか。ドキドキします。

教育用コンピュータのうち63.3%はレンタルもしくはリースで設置しているそうです。年度切り替え時に入れ替えるのかしら?ネットに繋がず使うのかしら?重大な問題が起きるまで繋いじゃうのかしら?

まぁ、Windows XPの割合は46.7%(2012年3月)→32.0%(2014年3月)→19.2%(2014年3月)と確実に減っているので、近い将来には駆逐されるのでしょう。

iOSは3,012台(2012年3月)→8,097台(2014年3月)→16,562台(2014年3月)、Androidは571台(2012年3月)→1,696台(2014年3月)→4,274台(2014年3月)と数は増やしていますが、全体に占める割合はそれぞれ1%未満とわずかなもの。

Macは直近では9,000台(0.5%)前後で安定。いつの間にかにiOSに抜かれますね。

コンピュータ教育やコンピュータを使った教育は、まだ家庭が主役?!

横浜市立の小学校に通う二年生(ムスメ)に「学校でパソコンを使った授業はどれくらいあった?」と聞いたところ、「1年生の頃に1回だけ」との返答。

コンピュータ以前に覚えるべきことたくさんありますし、高学年になると変わるのかもしれませんが…「パソコンに親しんで欲しい」と思うなら、家庭でパソコンを教える、与える必要がありそうです。

ちなみに横浜市の教育用コンピュータ1台あたりの児童生徒数は7.18人(1818位中1312位)。台数だけなら38,482台とトップなのですが…

このエントリーをはてなブックマークに追加