この記事はALIENWAREアンバサダープログラムのモニターに参加して書いています。
2019年6月28日に国内発売となったDELLのゲーミングノート「ALIENWARE m15 R2」。わずか約2cmの厚さにCore i9-9980HKとGeForce RTX 2080 Max-Qを搭載可能。高性能をいつでもどこでも持ち運んでゲームを楽しめる1台です。
今回はCore i7-9750H、GeForce RTX 2070 Max-Qを搭載したモデルをお借りして一カ月ほど過ごしてみました。CPUやGPUの性能だけ見れば同等の製品は各社から販売されていますが、「ALIENWARE m15 R2」は選ぶ理由をきちんと用意してくれているゲーミングノートでした。
「黒以外のゲーミングノートが欲しい」「視線追跡機能でもっと楽をしたい/他の人とは違ったゲーム実況したい」「パソコンからスマホを操作したい」「4k有機ELディスプレイが欲しい」など欲求がある方には注目の1台です。
今日は「ALIENWARE m15 R2」の良かった点、今ひとつだった点をご紹介します。この記事が誰かの何かの役に立てば幸いです。
もくじ
⇒ | ALIENWARE m15 R2はこんなパソコン 性能の特徴と簡単なスペック表です。税込20.5万円~62.8万円と幅広い構成オプションがあります。 |
〇 | 薄くて高性能 どんなゲームがどれくらいのスペックで動くのか。ゲーム次第ですがFHDなら高画質で60FPS、4Kだと30FPS前後になるかと。 |
◎ | 視線追跡機能で操作するゲームは楽しい アイトラッキングでのゲームプレイは没入感が良い感じ。 |
◎ | 何気にすごいスマホ連携 Windows標準のスマホ連携の一歩先を行く機能に注目。VRを作業環境にしているボクに刺さった。 |
〇 | 思い通りにカスタマイズできるLED 地味だけど結構大事。好きな配色でテンションをあげて遊ぶ。 |
△ | 増設できないメモリー 大抵は16GBで足りるはず。足りるけど残念。 |
△ | お弁当箱のようなACアダプター 弁当箱は言い過ぎだけどでかいし重い。そして追加購入しにくい。 |
⇒ | そもそもゲーミングノートってどうなの? ボクがノートパソコンしか買わない理由など。 |
⇒ | 今回使ったモノ 写真に写っている小物などが気になる方はこちら。 |
ALIENWARE m15 R2はこんなパソコン
DELLのプレミアムゲーミングブランドであるALIENWAREの最新型が「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)。わずか約2cmの厚さにCore i9-9980HKとGeForce RTX 2080 Max-Qを搭載可能。高性能をいつでもどこでも持ち運べます。
ゲーミングノートと言えば黒一色のイメージですが「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)には、ルナライト(シルバーホワイト)とダークサイド オブ ザムーン(ダークグレー)のハイコントラストが美しいモデルも用意されています。
常に見つめることになるディスプレイも幅広い選択肢から好みのものを選ぶことができ、Wi-Fi6に対応した無線LAN、ギガビットに対応した有線LAN、充実したポート類などゲーミングマシンとしての隙の少ない製品になっています。
そして、15.6インチノートパソコンとしてはじめて搭載されたTobii Eyetrackingにも注目。視線や頭の傾きでゲームにさらに没入することができます。まずは簡単にスペック表です。
今回レビューするスペック(税込30.5万円) |
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最安構成(税込20.5万円) |
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最大構成(税込62.8万円) |
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リフレッシュレート重視構成(税込28.5万円) |
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ワイヤレス |
Killer Wi-Fi 6 AX1650 (2x2) と Bluetooth 5.0 |
サイズ |
幅:360.5mm、奥行き:276mm、高さ:20.1mmまたは20.5mm |
重量 |
平均2.16 kg |
ポート類(左側) |
1)ヘッドセットポート(インライン型マイク ヘッドセット対応)、2)USB3.1 Gen1(PowerShere付きType A)、3)LANポート、4)セキュリティケーブルスロット![]() |
ポート類(背面) |
1)電源アダプタポート、2)外部GPUポート、3)Thunderbolt 3(USB Type-C)、4)Mini-DisplayPort 1.4 、5)HDMI 2.0 (HDCP 2.2対応)![]() |
ポート類(右側) |
1)USB3.1 Gen1(Type A)*2個![]() |
良かった点
薄くて高性能
ゲーミング性能
何はともあれゲームを快適に遊べることが大事。実際にその性能を試してみましょう。今回お借りした機材のスペックは以下の通りです。
各種ベンチマークの結果から見るとFHDなら画質を上げても60FPS超で遊べ、VRも現行環境なら十分なFPSで遊べるスペックです。ディビジョン2 をFHD、画質プリセット:高、60FPSで遊びながら裏で録画する程度は十分にこなします。
しかし、4Kとなると30FPS前後に甘んじることになります。4Kで高画質かつ60FPS超は無理ですね。現状ゲーミングノートではなかなか難しい要求となります。個人差があるところだと思いますが30FPSと60FPSは結構違って見えると思います。その差は以下の動画などで体感できるかと。
ちなみにボクの普段のゲーミング環境はi7-8750H、GTX1070 Max-Q。CPU/GPUとも今回お借りしたゲーミングノートの一世代前です。プレイ中に劇的な変化を感じるものではありませんが、普段より画質を上げてもFPSが安定するしGPUに余裕があるのはいいなぁ。そして、これが約2cmの厚さに収まっているのは素晴らしい。欲しい。
以下、ベンチマーク結果を貼っておきます。
2018年3月発売。4K HDR推奨動作環境がCore i7-7700、GTX1080Tiと非常に高い。ベンチマークも用意されていて性能比較にはもってこい。他の構成でベンチマーク結果はFF15のベンチマークとおすすめPC - the比較などが参考になります。
標準品質 | 高品質 | |
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1920x1080 | 9216 とても快適 概ね80-110FPS |
7234 快適 概ね60-90FPS |
3480x2160 | 3603 普通 概ね30-40FPS |
3135 普通 概ね25-35FPS |
2019年3月に発売されたディビジョン2。1はボクも相当にハマりました。100時間単位で楽しい時間を過ごせるゲームなので2をスルーしていましたが……視線操作(後述)に対応しているなら試さなきゃとプレイ。ゲーム内のベンチマーク結果です。FPS制限をいじってもディスプレイのリフレッシュレート以上は計測できないようです。その分GPUに余裕が生まれています。
高 | ウルトラ | |
---|---|---|
1920x1080 | 5380 60FPS GPU54% CPU34% |
5234 58FPS GPU78% CPU38% |
3480x2160 | 2800 31FPS GPU80% CPU45% |
2083 23FPS GPU85% CPU31% |
定番ベンチマークソフトの3DMark。DirectX 12向け2560x1440解像度でレンダリングされるTimeSpyベンチマークと、DirectX 11向け1920x1080でレンダリングされるFire Strikeのベンチマーク結果です。他の構成でのベンチマーク結果はTimeSpyはこちら、FireStikeはこちらが参考になります。
Time Spy | 7171 Graphics1 47.84 FPS Graphics2 42.06FPS CPU 21.36FPS |
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Fire Strike | 16704 Graphics1 91.24FPS Graphics2 76.65 FPS Physics 52.48FPS Combined 39.94FPS |
3DMarkのVR版VRMark。Oculus RiftやVIVEでの利用を想定して2264×1348でレンダリングされるOrange Roomと、将来のVR環境を想定して5120×2880でレンダリングされるBlue Roomのベンチマーク結果です。他の構成でのベンチマーク結果はOrange Roomはこちら、Blue Roomはこちらが参考になります。
Orange Room | 7600 AVG 165.68FPS |
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Blue Room | 2199 AVG 47.93FPS |
ディスプレイ
HP社のOMENシリーズ、Lenovo社のLegionシリーズと比べると「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)はディスプレイの選択肢が豊富です。
概要 | 試用 | 価格差 |
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25ms 300-nits NTSC72%色域 ダークグレーのみ |
+0円 |
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9ms 300-nits NTSC72%色域 | +2万円 |
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7ms 300-nits sRGB100%色域 | +3万円 |
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1ms 400-nits DCI-P3色域 | +5万円 |
今回お借りしているのは一番下の4K有機ELのモデル。リフレッシュレートこそ60Hzと一般的ですが、明るくて色域の広いディスプレイです。
“Big Buck Bunny 60fps 4K - Official Blender Foundation Short Film” by Blender is licensed under CC BY 3.0
ちなみにグレアディスプレイなので結構反射します。また、どのディスプレイもタッチパネル非搭載です。
FHD/高画質/60FPSでリラックスしながらゲームできれば大体満足、ゲーム以外の用途に使うことも多い、30FPS程度でも4Kで遊んでみたい、ゲームするときは暗い部屋なので反射はあんまり気にならない。ボクはこれが良いかなぁ。
キーボード
パッド派かつ体をキーボードに合わせる派なので語れることは少ないのですが、Nキーロールオーバー、アンチゴーストなどゲームをするのに必要な機能を備えているキーボード。キーストロークは17mmとのことです。
この記事も実際にこのキーボードで打っていますが、配列が気持ち悪いところはないように思います。また、表面加工のおかげか作りのおかげか良い意味で柔らかい打鍵感です。表面加工の劣化具合はわかりません。展示機がベトベトしていないか今度見に行こう。
トラックパッドの大きさは約106mm*61mm。ボタンがないタイプですね。MacbookやSurfacceBook2のトラックパッドと比べると摩擦が大きい気がします。しかし、通常の操作をする分には不満のないトラックパッド。Fn+F11でトラックパッドをオン/オフできます。
ベンチマーク比較
i7-9750H、RTX2070 Max-Qってどんなもんなんだろうと調べたので貼っておきます。薄型ノートパソコン向けのMax-Q Design GPUは同一ナンバーのデスクトップ版と比べると性能が劣ることに注意です。
明記ない場合は3DMARKの平均値(執筆時点)。青色が「ALIENWARE m15
R2」で選べる選択肢。
RTX2080Ti 最強 単品で15万円前後 |
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RTX2080 値ごろなつよつよ 単品で8万円前後 |
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RTX2070 デスクトップ向けミドルハイ |
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GTX1080 デスクトップ向け旧世代ハイエンド |
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RTX2080 Max-Q ノート向けでは最強 |
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RTX2060 デスクトップ向けミドル |
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RTX2070 Max-Q 今回のレビュー機(実測) |
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RTX2070 Max-Q 今回のレビュー機(3DMark平均) |
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GTX1070 デスクトップ向け旧世代ミドルハイ |
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GTX1070 Max-Q 今回のレビュー機の一世代前 |
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GTX1660Ti (Notebook) 最安モデル時はこちら |
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GTX1060(6GB) Steamで一番人気 |
PassMark Average CPU Markより。青色が「ALIENWARE m15 R2」で選べる選択肢。
Core i9-9900K デスクトップ向け8コア16スレッド最大5.00 GHz |
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Core i9-9980HK ノート向け8コア16スレッド最大5.00 GHz |
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Core i7-9700K デスクトップ向け8コア8スレッド最大4.90 GHz |
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Core i7-9750H 今回のレビュー機に搭載 6コア12スレッド |
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Core i7-8750H 9750Hの一世代前 日常のボクはこれ |
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Core i7-1065G7 第10世代 TWD15W Surface Pro 7 |
視線で操作するゲームは楽しい
「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)は15.6インチパソコンとしてはじめて「Tobii視線追跡機能」を内蔵しています。
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー、アサシンクリードオデッセイ、ファークライ5、プロジェクトカーズ2など150本近い対応ゲームなら、エイムやマーク、視点移動などをキーボードやマウス、パッドに触れることなく行えます。
たとえばディビジョン2ではカバー場所を視線で指定したり、
視線でエイム場所を補助したり、視線と頭の傾きに画面を連動させることができます。
エイム補助についてはまだ慣れていないのですが、カバー場所の指定や敵のマークなどは即座に慣れ便利さを実感できました。ゲームへの没入感が増すのも心地よい。なお、Division2では使いたい機能だけゲーム内の設定から指定することができました。
上の動画のような視線の位置を表すサークルは通常表示されません。Tobii Ghostソフトウェアを起動してから、対応ゲームを起動すると重ねて表示させることができます。また、サークルの色などはカスタマイズ可能です。
なお、未対応のゲームではリアルタイムにサークルの表示を重ねることができません。OBS Studioなどソフトを使って配信/録画することになります。視聴者がサークル表示をオン/オフできるTwitch配信プラグインもあるようです。
「Tobii視線追跡機能」はWindowsの操作補助にも対応しています。視線に合わせてカーソル移動を補助したり、Alt+Tabでアプリを切り替えるときに視線で選択したりと限られたものになります。
ちなみに「Tobii視線追跡機能」自体は目新しいものではなく「Tobii Eye Tracker 4C」(Amazon)は2016年末に発売されています。また、2016年12月発売のALIENWARE m17にも搭載されていました。
Tobii Eye Tracker 4CはAmazonで2万円程度で販売されていますが、日本法人ではサポート(修理)を行っていないようです。内蔵されていれば設置の手間はないですし修理をパソコンと合わせて丸投げできます。
対応ゲームのヘビーユーザーや実況などを行う方は注目の機能だと思います。
何気にすごいスマホ連携
「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)には「Alienware Mobile Connect」と言うソフトがプリイントールされているのですがこれが何気にすごい。パソコンとスマホ(Android/iPhone)を連携させるためのソフトなのですが、WIndows 10標準の「スマホ同期」の一歩先を言っています。
特に注目したい機能は「電話の発着信」と「スマホ画面のミラーリング」。
「電話の発着信」は現在Windows Insider向けに公開されているされている機能ですが「Alienware Mobile Connect」なら当たり前にできます。しかも、Windows 10の機能ではAndroidのみですが、「Alienware Mobile Connect」ならiPhoneにも対応。
パソコンの画面にスマホ画面を表示して操作できる「スマホ画面のミラーリング」。Windows 10の機能で「スマホ画面のミラーリング」ができるのはGalaxy Note 10だけ。「Alienware Mobile Connect」なら要件に合致するAndroidであれば機種に制限はありません。ボクのGalaxy Note 9でもきちんと動きました。
ボクはVRを主にゲームではなく作業環境として使っているのですが、この機能があればHMDを外すことなくスマホも使える!
PayPayやAuthyなど一部のアプリがミラーリングできなかったり、接続が安定しないことこそありますが……便利!ALIENWARE欲しい。
「机の上がグチャグチャでいつでも快適」「大画面を置く机がなくても大画面」などVR環境での作業はオススメ。この記事の半分くらいはHMDかぶって書いています。
“Big Buck Bunny 60fps 4K - Official Blender Foundation Short Film” by Blender is licensed under CC BY 3.0
思い通りにカスタマイズできるLED
地味な機能だけどゲーミングノートの楽しみの一つが、キーボードバックライトなどのカスタマイズ。ボクはデスク周りの小物やその日の気分に合わせてカスタマイズしています。見た目を変えてやる気をあげていくのです。
なお、上の写真は「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)のLEDに加えて、「LEDテープライト 」(Amazon)で光を足しています。
「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)でカスタマイズできるのはキーボード、電源ボタン、バックパネルのアイコン、背面下部廃熱部周辺の4カ所です。
キーボードは1キー単位でのカスタマイズが可能。指定できる色も最大1680万色のフルRGBと豊富です。
また、キーボード全体に適用するパターン発光もあります。(ゆるやかな点滅、ゆるやかに色変わり、虹色ウェーブ、ナイトライダー風)
今一つだった点
メモリーが増設できない
「ALIENWARE m15 R2」(DELL / Amazon)のメモリー(RAM)構成は「16GB 2x8GB DDR4 2666MHz」のみ。選べないだけであとから増設はできるのだろうと思ったのですが、「設定と仕様」(PDF)を見ると"メモリはシステム基板に内蔵されており、購入後のアップグレードはできません。"との文字が……
Steam ハードウェア & ソフトウェア調査でもメモリー8GBが37%、16GBが35%、それ以上はたった5.5%程度ですし、FF15の推奨動作環境も16GB、10月25日発売のCOD:MWでも推奨動作環境は12GB。ゲームをするのに16GBで足りないと言うことはほとんどないはずです。
しかし、高負荷ゲームをキャプチャボードを使わずに配信/録画する場合や、ゲーム以外の用途でゴリゴリ使う場合には16GBはちょっと心許ないです。
Adobe系のソフトを複数切り替えて使いたい、4K動画の編集をしたい、仮想マシンを複数起動したいなどの用途のある方は、後から追加できないことにご注意ください。
お弁当箱のようなACアダプター
見て頂くのが早いでしょう。こちらが「ALIENWARE m15 R2」のADアダプター(240w)です。その大きさは約198mm*100mm*258mm。重さはなんと約818g。お弁当箱は言い過ぎですが大きい。写っているスマホはiPhone 8です。
HPの200w ACアダプター(約169mm*79mm*254mm 約531g)、Microsoftの102w ACアダプター(約110mm*55mm*30mm 約334g)と比べるとこんな感じ。
電池の持ちがよいとは言えないゲーミングノートPCではACアダプターの持ち運びはほぼ必須。それだけにこれは気になる。画面輝度50%で3DMark Fire Strikeベンチマークを連続で実行したところ、100%充電から電源から切れるまで約50分。
CPU/GPUに負荷が掛からない状態ならもっと電池が持つはずですが、持ち運んでゲームをするなら1時間で電池がなくなると考えておくべきです。
高性能なPCを動かすために大きくて重いのは諦めるとして、ACアダプターを複数購入して部屋毎や拠点毎に置いておきたいと言うのも簡単には行きません。周辺機器担当部署に依頼して購入することになるとのこと。
需要が少ないからだと思いますが、他社も含めてここら辺どうにかならないかなぁ。
話は変わって本体の奥行きについて。HP社のOMEN15(262mm)、Lenovo社のLegion Y740(265mm)と比べるとALIENWARE m15 R2は276mmと奥行きが大きめであることにも注意が必要です。幅は3社とも横並びの360-361mm程度、高さは各社とも表現方法が異なりますが20mm程度です。
そもそもゲーミングノートってどうなの?
最後になりますがこれも語っておきましょうか。とは言え既に様々なサイトで語り尽くされているので、気になる方は「ゲーミングノート メリット」「ゲーミングノート デメリット」などで調べてみるのがよいでしょう。ボクも言うことは基本的には一緒。なので今回はもっと個人的な思いを書いておきます。
ボクがはじめてPCを買ってから20年以上。お仕事で購入したり、お借りしたりとデスクトップPCを扱うことはありますが、個人で買ったのはノートパソコンのみ。ボクの中ではパソコン=ノートなのです。
ボクがなぜノートパソコンを買い続けるのか。それは「持ち運べる」の一点につきます。やる気が出ないときにリビングへ移動、抱えている仕事が終わらなかったときにカバンに突っ込んで続きは出先で、寝っ転がりながら遊びたい、机の上がグチャグチャでもどこかに逃げて仕事できる……ものぐさでだらしないボクにはノートパソコンが必要なのです。
近年ではスマホでできることが増えましたし、データのほとんどはクラウド上に預けてあります。それでも端末が変わると面倒なことがゼロになったわけではありません。途中まで終えた作業、いつものゲーム、開発途中の何か、いつものVR環境……ノートパソコンがメイン環境なら何も考えず持ち出せば良いだけ。これは楽。ボクは楽をしたいのです。
ものぐさでだらしないボクがノートパソコンを使い続けるためにしていることは「定期的に買い換える」ことだけ。物欲やら性能の都合により1年に1回になっちゃっている年もしばしばありますが……少なくとも3年に1回は新しいパソコンに買い換えてるようにしています。
性能が足りなければ買い換えれば良いし、万が一故障したときにも定期的に買い換えていれば予備機があるはず。パンがないならケーキを食べれば良いじゃない的な言い方ですが、これがノートパソコンの様々なデメリットを無視できるレベルにできる効率的な方法です。
丸3年で買い換えるとして20万円のパソコンなら5,555円/月、30万円のパソコンなら8,333円/月。買い換える期間やパソコンの価格をそれぞれの都合で当てはめて、それだけの費用を出す価値があるのか(貯めておくことができるのか)、それだけの期間をそのパソコンで戦えるのかを考えてみるとよいでしょう。
それで買えるパソコンがゲーミングノートで、今必要(欲しい)のがゲーミングノートならきっと問題ないはず。買い換え費用の貯蓄に余裕がないなら延長サポートの購入を検討するのも良いでしょう。
ボクがはじめて購入したパソコンは「PC-9821Nb7/C8」(Pentium 75MHz/RAM 8MB/HDD 810MB/約3.1kg)だったはず。これに比べれば軽いし高性能。と自分を騙して今日もボクは15インチPCを持ち歩きます。どうしても嫌なときはChromebookやiPadに逃げればよいですし。気楽にいきましょう。
今回使ったモノ
記事内の写真撮影に使ったモノはこちら。リンク先はAmazonアフェリエイトリンクです。