自分でもすっかり忘れていたApp Store探訪記シリーズ。
久しぶりの更新は...Macお宝鑑定団Blogさんでも紹介されていた、世界各国のiTunes Storeランキングを見比べるiTunes Store Chartsです。
アプリランキングにもお国柄があって面白いです。
iTunes Store Chartsとは
欧州アップル社のサイトで公開されているiTunes Store Charts。
音楽や動画はもちろんアプリのランキングも公開されています。
ランキングが公開されている国は次の22ヶ国です。
アメリカ(US)、イギリス(UK)、フランス(France)、ドイツ(Germany)、オーストラリア(Australia)、オーストリア(Austria)、ベルギー(Belgium)、カナダ(Canada)、デンマーク(Denmark)、フィンランド(Finland)、ギリシア(Greece)、アイルランド(Ireland)、イタリア(Italy)、日本(Japan)、ルクセンブルク(Luxemborg)、オランダ(Netherlands)、ニュージーランド(New Zealand)、ノルウェー(Norway)、ポルトガル(Portugal)、スペイン(Spain)、スウェーデン(Sweden)、スイス(Switzerland)
有料アプリランキングを眺める。
観察したランキングは2009年4月14日現在の有料アプリランキングです。眺めた時点の画像はこちら(JPG:674KB)
また記事中の価格は2009年4月14日現在のもので、アプリ名のリンクは全てApp Storeへのリンクです。
日本
まずは我らが日本を抑えておきましょう。
- つぼ(boxyz Ltd.,)
- Flight Control(Firemint)
- Simple! Jong Touch(Satoshi Horiguchi)
- Anti Mosquito(Dong-Wook Kim)
- WifiTrak(Bitrino, Inc)
- Photogene(Omer Shoor)
- Let's Golf!(Gameloft)
- Handwriting Notebook(M H)
- iBunko(nagisa)
特筆すべきは1位のつぼ(boxyz Ltd.,)。昨日レビューしましたが...期間限定350円とは言え、1位はすごい!
これ見て外人さんは「ジャパニーズはみんな指圧するんだぁ。さすが、アジアンビューティー。」とか思うんでしょうか。
2位のFlight Controlは、22ヵ国中18ヶ国で1位のアプリです。ちょっとした空き時間に遊んでます。ただ70機の壁を超えられません。アプリの内容についてはAppBankさんのレビューをどうぞ。
そして、常に上位にいるWifiTrakも気になります。このアプリは日本、ドイツ、オーストリア、ベルギー、デンマーク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェイ、スイツの9カ国でランクインしてました。
私は出先でWifiに繋ぐ習慣がないため購入してませんが、需要があり、優良なツールなんでしょうね。
もしくは3G回線がごにょなごにょごにょの陰謀?!
こちらも詳しくはAppBankさんのレビューをどうぞ。
私が購入してたのは...つぼ、Flight Control、Anti Mosquito、Let's Golf!、iBunkoの5本でした。
多いのか少ないのかはわかりませんが、ランキング上位のアプリはホーム画面に残りやすいアプリです。
ちなみに4位のAnti Mosquitoは、ホームセンターなどで売られている高周波を出して蚊などを追い払う機械のアプリ版です。
効果のほどを試してみたいのですが...まだ虫に出えません。ムスメで試してみようかな...(嘘)
US
続いてはアップル社の本拠地アメリカです。
- Flight Control(Firemint)
- Pocket God(Bolt Creative)
- Bowman(Lentrica Software)
- ParkingLot(quetouch.com)
- MLB.com At Bat 2009(MLB.com)(日本から購入できません)
- Zombieville USA(Mika Mobile)
- Doodle Jump(Lima Sky)
- Flick Fishing(Freeverse, Inc.)
- Classics(Andrew Kaz & Phill Ryu)
- iFitness(Medical Productions)
日本のランキングとはちょっと違うゲームのセレクト、そして野球に、フィットネス...ビバ!アメリカ!って感じです。(意味不明。)
その中でも気になるのが、2位にランクインしているPocket God(115円)です。
ものすごく好き嫌いが分かれるアプリだと思います。ちなみに私は10分で満足、ムスメはすごいお気に入りって感じです。(教育上良くないアプリです。)
このアプリの特徴はなんと言っても更新の多さです。
- Ep 1 (1/9/09): Nowhere To Go, Nothin' To Do
- Ep 2 (1/14/09): Does this Megabyte Make My App Look Fat?
- Ep 3: (1/20/09): You Always Hurt the One You Lava
- Ep 4: (1/29/09): Shake That App!
- Ep 5: (2/5/09): A Storm is Coming
- Ep 6: (2/14/09): And on the 7th Day, Rest!
- Ep 7: (2/20/09): Just Give Us 5 Minutes
- Ep 8: (2/26/09): Jump the Shark
- Ep 9: (3/6/09): Idle Hands
- Ep 10: (3/15/09): Hi, Dracula!
- Ep 11: (3/23/09): A Mighty Wind
- Ep 12: (4/8/09): Something's Fishy…
- Ep 13: (4/8/09): March of the Fire Ants
更新毎に増えていくギミックを触って、島民達をいぢめるファンタジーバイオレンスなゲームです。(育成要素などは一切なし。)
鮫に喰われたり...
火山の噴火に巻き込まれたり...
夕焼けを見てひと時の休息...
5位にランクインするMLB.com At Bat 2009(MLB.com)は残念なことに日本のiTunes Storeでは購入できません。MLB公式アプリで価格は9.99ドルとお高めですが、売れているんですね。
9位にランクインしているClassics(Andrew Kaz & Phill Ryu)(115円)は、20冊あまりの古典作品を(英語で)読むアプリです。
青空文庫が読めるi文庫やiPhoneでO’Reilly本を読む 第2版で紹介したStanzaのように、自ら作品をダウンロードして楽しめるアプリではありません。
しかし、本棚のデザインや、一部の書籍に入っている挿絵、ページをめくる際のエフェクトなど読むことを楽しめる演出が施された電子書籍アプリです。
600円->350円と値下げされ、現在115円でセール中です。
読める書籍は以下の通りです。illustratedなものに挿絵あり。
- The Wonderful Wizard of Oz(オズの魔法使い)
- The Iliad(イリアス)
- The Count of Monte Cristo(巌窟王)
- Frankenstein(フランケンシュタイン)
- Dracula(ドラキュラ)
- Treasure Island(宝島)
- Pride & Prejudice(高慢と偏見)
- A Christmas Carol (illustrated)(クリスマス・キャロル)
- Alice's Adventures in Wonderland (illustrated)(不思議の国のアリス)
- Gulliver's Travels(ガリバー旅行記)
- The Time Machine(タイムマシーン)
- The Adventures of Huckleberry Finn(ハックルベリー・フィンの冒険)
- The Call of the Wild(野性の呼び声)
- Flatland (illustrated)(二次元の世界)
- 20,000 Leagues Under the Sea(海底二万マイル)
- Robinson Crusoe(ロビンソン・クルーソー)
- The Jungle Book(ジャングル・ブック)
- The Metamorphosis(変身)
- Paradise Lost(パラダイス・ロスト)
- Hound of the Baskervilles(バスカーヴィル家の犬)
iPhoneとは関係ない話ですが...ロバート・サブダの飛び出す絵本好きです。
Alice's Adventures in Wonderland (New York Times Best Illustrated Books (Awards))(Amazon)
ちなみに8位にランクインしているFlick Fishingを提供するFreeverses社は、日本のApp Storeでの収益をシーシェパード(Wikipedia)へ寄付することを宣言しています。(彼らの声明文)
デベロッパーが収益をどう使おうと自由ですし...彼らの主義・主張を非難するものではありませんが、アプリ購入者が主義・主張に合わせて、買うアプリを選ばなくちゃいけないことが嫌です。
Greece
ギリシャ共和国は他とは違うぜ!
- iSteam(Hot and Steamy Entertainment)
- Greek Keyboard for the Web(panayotis.com)
- PhoneTrace(Design7)
- Who Has The Biggest Brain?(Playfish)
- ALL 51 Games(DS Effects)
- GrSMS(panayotis.com)
- Greek Keyboard Deluxe(Gp Imp.)
- 100sounds + RINGTONES! 100's of SOUNDS & SOUND FX!(No Tie Software)
- Wunder Radio(Weather Underground)
- Flight Control(Firemint)
iPhoneのキーボードにはギリシア語がないため、10アプリ中3アプリがギリシア語キーボード関連のアプリです。
これはこれで納得なのですが...それ以外のアプリも特徴的です。
気になるのはギリシアで根強い人気の『iSteam』(115円)です。
マイクに向かって息を吹きかける、画面が曇る、タッチして曇りを拭う。それだけです。
しかし、それだけがリアルに再現されたアプリです。特に水滴の表現は面白い。
マイクに向かって効率よく息をかけるなら「フー」なのですが、つい「ハー」ってしちゃいます。
息切れ注意です。
まとめ
実は各国のランキングを見ながら、他にもいくつか買ってみましたが...正直な気持ちとして後悔するアプリもありました。(好き、嫌いの問題です。)
世界のランキングを見て、楽しんだり、後悔したりしながら、まだ見ぬ国に思いを馳せる...大げさですがiPhoneユーザならではの楽しみです。
過去の探訪記
App Store探訪記13(プロモーションコードを初体験)
App Store探訪記12(iPhoneアプリの価格の激しい変化に対する質問)
App Store探訪記11(あえて高額アプリをチェックする。)
App Store探訪記10(世界中のレビューをサクッとゲットする。)
App Store探訪記9(競合アプリのランキング推移をゲットする。)
App Store探訪記8(動画付きレビューをゲットする。)
App Store探訪記7(「このアプリ、今が買いか?」の検討材料をゲットする。)
App Store探訪記6 (新着アプリ情報をゲットする。)
App Store探訪記5 (アプリのバーゲン情報をゲットする。)
App Store探訪記4 (iPhone向けゲーム市場の規模をざっくり考える)
App Store探訪記3 (iPhoneアプリの統計情報はここへ! - Mobclix)
App Store探訪記2 (日米の有料アプリランキングを比べてみる)
App Store探訪記 (絶妙に微妙なアプリを探せ!)