iPhoneのメールアプリはdoc/pdf/ppt/xls/vcf...と結構な種類の添付ファイルがプレビューできます。
んで、実際の所はどの程度使えるのかちょっと検証したのでご報告。
とりあえずExcel(.xls)からやってみます。
前提条件
- MicroSoft Office Excel 2003(WindowsXP SP3)上にて作成した.xlsファイルで試してます。
- iPhoneはFW2.0.1(5B108)です。
- 以下の検証結果は条件の違いによって違う結果になる可能性もあります。
その点について何卒ご了承くださいませ。
いきなりまとめ
できること
- 10列*1,000行(160KB)くらいのデータなら40秒程度で開くことができる。
- 横画面表示にも対応
- 複数のシートも問題ない
150シートまで開けて切替えもできた。 - 組み込み関数も使える。
(計算済みの値が表示されている。
iPhoneでマクロ解析しているわけではない。) - マクロで組んだ関数も使える。
(計算済みの値が表示されている。)
できないこと
- 10列*10,000行(1.4MB)くらいのデータだと5分程度でアプリが落ちる...
- セル幅の調整ができない。(見づらくても調整できない。)
- HYPERLINK関数は動作しない。
- グラフは表示できない。
- オートシェイプは再現性が低い。
レイアウトが崩れる。/一部は表示すらされない。
1.大量データなどを試してみる
まずはどの程度の行数まで開けるのか試してみます。
(都度ホームボタン7秒押ししてアプリケーションを終了しています。)
10列*1,000行
PC上の表示
.xlsをダウンロード(lzh:30kb)
iPhone上の表示
表示に掛かった時間は40秒でした。(結構待ちますね。)
基本的なセルの結合/罫線/SUM関数は大丈夫そうです。
また実は横画面表示にも対応していることに気付きました。
10列*10,000行
.xlsをダウンロード(lzh:269kb)
5分30秒後にアプリが落ちた。
2,3度試しても表示できず。
送信元のセル幅調整が重要
こんな感じでセル幅を調整していない状態のExcelファイルだと...
セル幅を調整する手段がないのでどうにもできない。
2.計算式をもうちょっと
次に各種計算式を試してみます。
PC上の表示
.xlsをダウンロード(lzh:8kb:マクロあり注意)
iPhone上の表示
- 組み込み関数は使えてますね。
但し、保存時に計算済みの値が表示されているようです。
now関数で試してみるとPCで計算したときの内容が表示されました。
iPhone側でマクロを実行しているわけではないみたいです。(安心。) - HYPERLINKは動作しません。
- マクロで組んだ関数も計算済みなら表示できます。
3.その他いろいろ
いろいろやってみた。ここからはサンプルファイルなし。
複数のシート(150Sheets)
PC
Sheetを150個作ってみた。
iPhone
横スクロールで150シート目まで表示できました。
特に問題にはなくシートの切替えができます。
(データがガツガツに入っていてファイルサイズが大きいとアプリ落ちると思いますが。)
グラフ
PC
iPhone
表示されない。
オートシェイプ系
PC
iPhone
崩れたり、表示されなかったり...
ちょっと複雑になると制作者の意図はわかりませんね。
画像貼り付け
PC
iPhone
画像の表示は問題なし。
オートシェイプと組み合わせると大変なことになりそうだけど...
4.実用系
Office Onlineのテンプレートを表示してみた。
履歴書
PC
iPhone
出荷伝票
PC
iPhone
カレンダ
PC
iPhone
タイムライン
PC
iPhone
おまけとしては十分だと思うのですが...
今後のアップデートに期待です。